実名で登場する作家・芸術家たち

 

マフムード・ダーウィッシュ Mahmoud Darwish
追放されたパレスチナ人として生きながら、イスラエル人の市民権を守り続けるアラブ詩人。パレスチナの離散や抵抗を詠った作品は、世界中のアラブ語圏で読まれている。代表作は「翼のない鳥」、「パレスチナからの恋人」、「どうして馬をひとりぼっちで放しておいたのか」など。
フアン・ゴイティソーロ Juan Goytisolo
戦後のスペイン文学を代表する作家であり、イスラム文化やアラブ世界への理解の深さで知られる。また、サラエヴォなどの戦地に赴き、自由や人権の抑圧に対して積極的な発言をする「行動する作家」と呼ばれている。ゴダールは『フォーエバー・モーツアルト』で彼の著作「サラエヴォ・ノート」の一節を引用した。
ピエール・ベルグニウ Pierre Bergounioux
1949年フランスのコレーズ生まれ。パリ近郊でフランス語を教えながら、1984年、最初の小説「Catherine」を出版。以降ホメールやフォークナーなどの作家や芸術家の評論を含む約20冊の本を出版する。また、彫刻家としても知られている。
ジャン=ポール・キュルニエ Jean-Paul Curnier
1951年フランスのアルル生まれ。美術やメディア、文化政策に関する研究書を多く著し、また、小説や戯曲も手がける。ユネスコやフランス文化庁のアドバイザーを務め、最近はエックス・マルセイユの大学で教鞭をとっている。
ジル・ペクー Gilles Pecqueux
フランス人建築家。1995年にモスタル橋再建プロジェクトに参加を依頼される。橋の再建を成功させるためにフランス政府にモスタルの技術学校への援助を求め、若い世代に橋の修復に必要な昔ながらの石割の技術を伝え、破壊前の美しい姿を取り戻すことに成功した。

 

キャスト

・女子学生 オルガ・ブロスキー : ナード・デュー
・イスラエル人の女性ジャーナリスト ジュデス・ラーナー : サラ・アドラー
・通訳 ラモス・ガルシア : ロニー・クラメール
・リベラシオン紙のジャーナリスト C.マイアール : ジャン=クリストフ・ブヴェ


・監督 ジャン=リュック・ゴダール : ジャン=リュック・ゴダール(本人)
・フランス大使 オリヴィエ・ナヴィル : サイモン・エイン
・パレスチナ人詩人 マフムード・ダーウィッシュ : マフムード・ダーウィッシュ(本人)
・スペイン人作家 フアン・ゴイティソーロ : フアン・ゴイティソーロ(本人)
・フランス人作家 ピエール・ベルグニウ : ピエール・ベルグニウ(本人)
・フランス人作家 ジャン=ポール・キュルニエ : ジャン=ポール・キュルニエ (本人)
・エンジニア ジル・ペクー : ジル・ペクー(本人)
・集会の代表 エルマ : エルマ・ドザニック
・インディアン1 : ジョルジュ・アギラ
・インディアン2 : フェルラン・ブラス
・女性インディアン : ルティツィア・グティエレス 
スタッフ


・監督・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc Godard
・製作 : アラン・サルド Alain Sarde
・ルート・ヴァルトブルゲール Ruth Waldburger
・撮影 : ジュリアン・ハーシュ Julien Hirsch
・録音 : フランソワ・ミュジー Francois Musy
・ピエール・アンドレ Pierre Andre
・ガブリエル・ハフナー Gabriel Hafner
・美術 : アンヌ=マリー・ミエヴィル Anne-Marie Mieville

2004年/フランス=スイス/カラー/スタンダード(1:1.37)/DTS ドルビーSR/80分